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大河ドラマ『篤姫』の快進撃はこれからも続く! そう断言できる根拠とは?
大河ドラマ『篤姫』の快進撃はこれからも続く! そう断言できる根拠とは?
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20080321/1008315/
先日、高岡蒼甫と結婚披露パーティーを行ったことでも話題の宮崎あおい。彼女が史上最年少で主演中のNHK大河ドラマ『篤姫』が好調だ。視聴率はほぼ毎回20%を超え、ランキングの上位をキープ。3月2日放送の第9話「篤姫誕生」は関東地区で25.3%と高い数字を記録した。
当初は“幕末ものは当たらない”とささやかれてのスタートだったが、フタを開けてみれば大ヒット。その理由はストーリー、配役ともに非常に分かりやすい、ということだ。
大河ドラマは登場人物が多く、放送が1年に及ぶため、「これ、誰だっけ?」「○○側の勢力は今どうなっていたっけ?」と混乱したり、話についていけなくなったりすることが多々ある。しかし、『篤姫』の場合は、宮崎あおいが姫、長塚京三が父、『花より男子』で使用人頭を演じた佐々木すみ江が乳母、高橋英樹が島津家の殿と、途中から見ても、役名を知らなくても役どころがパッと理解できる。小澤征悦が一目で西郷吉之助(後の西郷隆盛)に見えるとは断言しづらいが、原田泰造演じる大久保利通が二言目には「西郷どん」と呼びかけてくれるから問題なし。史実がどうだったのかは不明だが、主な登場人物は見事な標準語を話してくれるので、セリフが聞き取りづらい、あるいは方言がおかしいといった違和感も少ない。
物語は現在、島津本家の養女となった篤姫が徳川家祥(のちの十三代将軍・家定)に嫁ぐべく、花嫁修業の真っ最中。松坂慶子演じる老女(教育係)・幾島のスパルタぶりがまた、昼の連続ドラマのように分かりやすい。篤姫のキャラクター設定も、芯が強く好奇心旺盛だけどちょっとドジな女の子、という感じで、まるでスポ根ドラマか少女マンガのヒロインのようだ。
この後、篤姫は江戸に輿入れの運びとなるが、そこから先は何度となく映画やドラマで描かれてきた『大奥』の世界。直近の2003年フジテレビ版『大奥』に当てはめれば、篤姫(天璋院篤子)は菅野美穂ということになる。ちなみに、堀北真希扮する和宮は『大奥』では安達祐実、稲森いずみの滝山(瀧山)は浅野ゆう子だった。時代劇や大河ドラマはあまり見ないけれど、恋愛ドラマ感覚で『大奥』を見ていた層が『篤姫』にチャンネルを合わせることも期待できる。
一方、もうひとつの強みは、「こんな軟派な作品は大河じゃない!」というような筋金入りの時代劇ファンの心をも溶かしてしまいそうな宮崎あおいの天真爛漫な笑顔だ。単にかわいいだけでなく、30作近い映画に出演し、朝の連続テレビ小説『純情きらり』にも主演、子役から叩き上げてきた確かな演技力はあなどれないものがある。
また、『新選組! 』の新選組総長・山南敬助役で人気を得た堺雅人が、家定役で大河ドラマに戻ってきたのも大きな見どころの一つ。バカ殿を装っているが実は……という深読みをさせてしまう見事なキャスティングだ。男優陣では、肝付尚五郎(のちの小松帯刀)役に瑛太を起用したほか、徳川家茂に松田翔太、坂本龍馬に玉木宏と、フレッシュな顔ぶれが登場を控えている。
原作の宮尾登美子は、滝沢秀明主演で高視聴率をマークした大河ドラマ『義経』などの原作者でもあり、今後のストーリー展開にも不安要素は少ない。各話のタイトルも「大奥入城」(第19回、5月11日放送予定)、「婚礼の夜」(第20回、5月18日放送)と明快で、「話題になっているし、ちょっと見てみようか」という気にさせる。しかも、見てみれば少しも難解なところがなく、ドラマティックで面白い。分かりやすいという魅力はキープしつつ、「1回ぐらい見なくても平気」と思われたり、飽きられたりしない程度の質を保てれば、このまま快進撃が続くに違いない。
(文/萩原まみ)
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