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発車メロディーに魅せられて ピアノで完璧に再現
動画はこちら↓
JR東日本 駅発車メロディメドレー 動画解説字幕
http://jimaku.in/w/iW_0zOR_bdM/Ch_QzOjBD_O
発車メロディーに魅せられて ピアノで完璧に再現
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2008032502098077.html
電車が駅を発車するとき、決まって流れるあのメロディー。それに魅せられ、一音違わずピアノで再現する男性がいる。神奈川県平塚市の大学院生・松沢健さん(25)。各駅の曲を松沢さんがメドレーで演奏する様子がネット上の動画サイトで話題となり、楽譜集「鉄のバイエル」(ダイヤモンド社)を出版、さらに“異才の人”としてテレビにも取り上げられた。松沢さんがとりこになった、発車メロディーの魅力とは――。 (安食美智子)
「鉄~」はJR東日本の駅ホームで流れる発車メロディー百一曲を掲載した楽譜集。駅での使用状況や松沢さんのコラムも付した。JR品川駅(山手線 東京・上野方面)や代々木駅(山手線 新宿・池袋方面)、川崎駅(東海道線下り)など、一九九〇年代から山手線などの駅で流れる「せせらぎ」や、池袋駅(山手線 上野・東京方面)などで使用されている「スプリングボックス」など、誰もが一度は耳にした曲ばかりだ。
松沢さんが最も好きな曲は、かつて秋葉原駅(総武線 千葉方面)で聴けた「雲を友として」。小学生のころ、両親と訪れた東京で聴いたこの曲が、今も耳に残っているという。
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松沢さんは四歳からキーボードを弾き、五歳のころにはすでに、幼稚園の劇中で使われた音楽を覚えて記憶を頼りに弾いていた。クラシックピアノを正式に始めたのは六歳。音が「ドレミ」で聞こえる絶対音感の持ち主で、ゲーム音楽やパソコンを起動・遮断する時の音、コンビニエンスストアの入り口で流れる曲など、日常生活の中で耳にしたメロディーをピアノで再現する“耳コピ演奏”を楽しんでいた。
二〇〇〇年ごろ、ホームで流れる発車メロディーをアレンジした友人の作品を聴いた松沢さんは、そのノスタルジックな響きに衝撃を受け、自分でも弾くように。実際の発車メロディーを録音したホームページなどを頼りに、原曲のメロディーを一音一音、丹念に聞き取った。話題に火が付いたきっかけは、インターネットの動画共有サイト。耳に馴染(なじ)んだメロディーを、ピアノで見事に再現した松沢さんの演奏は評判を呼び、使用するピアノのメーカー名から「スタインウェイの人」として知られるようになった。
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松沢さんの“作品”はダイヤモンド社が楽譜集として出版したほか、ポニーキャニオンがネットで有料配信中。本人もフジテレビ「笑っていいとも!増刊号」や日本テレビ「おもいッきりイイ!!テレビ」などに出演した。自らの環境に変化をもたらした発車メロディーは「車掌がボタンを押すタイミングなどによって異なる、不思議な“生演奏”」が魅力だという。「数十万人が聴いていて、認知度が高いという究極の“あるある感”とともに、多くの人にその駅にまつわる思い出をほうふつとさせ、ノスタルジーを感じさせる」とも。
松沢さんは横浜国立大学工学部を経て同大大学院に在籍しながら、ピアノサークル「早稲田大学ショパンの会」に所属。早稲田大学の学園祭で行われたライブでも電子ピアノで発車メロディーをメドレー演奏した。聴衆の中には動画で松沢さんの演奏を知っていたファンも多く「動画を見て子供が毎日ピアノに向かうようになった」「動画を見て、電子ピアノを買ってしまった」と聞いてうれしかった、と振り返る。
楽譜集の場合、通常だと著者のもとに入る印税は10%程度だが、「鉄の~」の場合は権利所有者が多いため、約1%。もっとも、松沢さんにとっては印税収入はどうでもいいらしく、「楽器をもっと多くの人に楽しんでもらいたい。(教則本だけでなく)『日常の曲を弾くのもありなんだよ』と、いい意味で音楽の敷居を下げたい」と語る。四月からは大手楽器メーカーに就職するが、プレーヤーでもあるエンジニアとして「楽器の楽しさを伝えていきたい」と目を輝かせている。
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