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「きぼう」は日本の領土なの?=回答・西川拓
「きぼう」は日本の領土なの?=回答・西川拓
http://mainichi.jp/select/wadai/naruhodori/news/20080403ddm003070134000c.html
◆「きぼう」は日本の領土なの?
◇宇宙条約は領有を認めず--施設内では国内法を適用
なるほドリ 国際宇宙ステーション(ISS)に設置された有人宇宙施設「きぼう」のことを、宇宙飛行士の土井隆雄さんが「宇宙に日本の家ができた」って話していたけど、きぼうは日本の領土になるの?
記者 宇宙活動における国際的な憲法と言われるのは、1967年に発効した「宇宙条約」です。この中で「宇宙空間はいかなる手段によっても国家の取得の対象にはならない」と定められています。つまり宇宙の領有権を認めておらず、きぼうは領土にはなりません。ただし、ISS計画に参加した15カ国で結ぶ「国際宇宙基地協力協定」によって、参加国は自国の施設や宇宙飛行士の管理権を持っています。
Q 管理権って?
A きぼうの内部と日本人飛行士には、日本の法律が適用されるということです。公海を航海中の船舶は、船籍国が管理権を持つのと似ています。でも例外があって、例えばISS内で犯罪が起きた場合には、容疑者の属する国が原則として裁判権を行使できます。過失によって他国の施設や飛行士を傷つけてしまった場合、宇宙開発の国際協力を促進する観点から、民事上の損害賠償請求権はお互いに放棄する約束になっています。
Q 最近、各国が月探査に乗り出しているけど、月や火星は領土にできるの?
A これも、きぼうと同じで、国家による領有権は主張できません。
Q 月や火星で有用な資源が見つかった場合は?
A 宇宙条約には「宇宙空間の探査、利用には、協力、相互援助の原則に従い、全当事国の利益に妥当な配慮を払う」という条文があります。この精神に従えば「早い者勝ち」にはならないはずですが、あいまいさは残ります。そこで84年に月や惑星にある資源の所有を禁じる「月協定」が発効しました。ただ、この協定は宇宙先進国による利益独占を排除しようという思惑もあって、日本や米、ロシア、中国などは批准していません。「実際には無秩序状態」と指摘する専門家もいます。(科学環境部)
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