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安易な救助ヘリ要請 : 山梨
安易な救助ヘリ要請 : 山梨
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20080621-OYT8T00720.htm?from=nwlb
山岳救助訓練で負傷者をつり上げる県警ヘリ「はやて」(昨年12月、富士河口湖町で)
少し休めば自力で下山できるような登山者が、安易に110番や119番通報してヘリを呼ぶケースが県内で増えている。県警は、高齢者や経験不足の登山者の増加が背景にあるとみており、「自分の身は自分で守るのが原則」と、自覚を促している。
「足をくじいたので救助に来てほしい」。昨年夏、友人ら3人と北岳を登っていた60歳代の女性が岩につまずいて転倒した。通報を受けた県警航空隊は、県警ヘリ「はやて」を女性が待つ標高約3000メートル地点の山小屋へ飛ばし、女性を甲府市内の病院に運んだ。ところが、病院に到着すると女性は元気に歩き始め、隊員に礼を言わずに立ち去ったという。
動けないはずの登山者が、救助隊を待たずに下山を始めたケースもある。
北杜市の瑞牆山(みずがきやま)で登山中にねん挫した女性から「どうしても動けないのでヘリを出してほしい」との通報があった。日暮れ時でヘリの出動が困難なため、ふもとから救助隊が向かったところ、下山途中の女性と鉢合わせした。
県や県警が、安易な通報を控えるよう求めるのには理由がある。県内で山岳救助ができるヘリは、基本的に県警ヘリ「はやて」と県の防災ヘリ「あかふじ」の2機だけ。気軽にヘリを呼ばれると、同時間帯に別の場所で重大事故があっても出動が遅れることになる。民間ヘリに救助を頼むことになれば、1時間の飛行で100万円以上もかかる。
救助を求める通報があれば、ヘリは原則として現場に向かわざるをえない。常に最悪の事態を想定しなければならないからだ。
県警航空隊のまとめでは、2007年に山岳遭難で「はやて」と「あかふじ」が出動した44件の中で、11件は軽傷か無傷だった。特に、最近増加している経験の浅い登山者や高齢者は、少しのけがでもパニックになりがちという。
落ち着いて休めば回復するのに、慌てて救助を求めて、後でキャンセルするケースもある。県警の担当者は「助けに来るのが当たり前と思っている登山者が多い。登山は自己責任という心構えで登ってほしい」と呼びかけている。
(2008年6月22日 読売新聞)
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