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世界一高級な幻のコーヒー『コピ・ルワック』
世界一高級な幻のコーヒー『コピ・ルワック』
http://www.ohmynews.co.jp/news/20080611/26260
コピ・ルワック。
コーヒー好きならば、この呪文のような名前に反応せずにはいられまい。大人だけが知るワクワク感を伴って。
映画『最高の人生の見つけ方』や『かもめ食堂』でキーアイテムとなる存在感。店で飲むと1杯5000~8000円というセレブな価格。そして、ジャコウネコの糞から取れるという珍妙な出自。コーヒーファンならずとも、ちょっと関心をそそるコピ・ルワックが、インターネットショップ『D-SELECT』から入手可能になったと聞いて、さっそく取材にうかがった。
(株式会社サステナブル提供、以下同)
ジャコウネコの糞から抽出?!
まずはコピ・ルワック(ルアックあるいはルアク)の出自である。なんでまた、ジャコウネコ(インドネシア語でルワック)の糞からコーヒー豆を取り出して、しかも飲んでみたのか? またなぜそれがおいしいのか?
現地語で「ルワック」と呼ばれるジャコウネコ 『D-SELECT』を運営する株式会社サステナブル、PRディレクターの福田浩章さんによると、ときは17世紀、インドネシアがオランダ統治領だったころにさかのぼる。
当時収穫されたコーヒーは、すべて統治者に取り上げられてしまっていた。このため、農民たちは地面にフンと一緒に落ちていたコーヒー豆を集めて飲まざるを得なかったのだそうだ。
もう1つの疑問、ジャコウネコの体を通ったコピ・ルワックがなぜそんなにも美味しいのかは、厳密には分かっていない。ジャコウネコはコーヒーの実を好んで食べるが、その種(豆)は固くて消化されず、そのまま排泄される。その過程、つまり内臓を通過するあいだに消化酵素などが加わって豆が“熟成”されるのでは、と言われている。
フンの状態のコーヒー豆。しっかり洗浄してから飲めるようにする また、ジャコウネコは性器のそばから香水にも使われる分泌物を出すことで知られている。「そのジャコウネコの体を通ることで、コピ・ルワックにはさらに良い香りがつくのではないかとも言われています」と福田さん。
嗅覚のするどい動物がコーヒー園で選り分けた美味しい豆に、さらに体内で香り付けした、ということは言えるようだ。
味わいはスルッっとさわやか
取材者の役得のようで恐縮だが、貴重な1杯を頂戴した。
まずは香りである。高いコーヒーだからねっとり重いコクのある香りを想像していたら、思いがけずほのかなのにビックリ。「ふくよかな」という表現がピッタリの、やわらかに嗅覚を包み込むように広がる香りなのだ。鼻を少し離すと香りが際だち、近寄せると香り過ぎないところが、上質な香水を思わせる。
そして一口。
――驚いた! あまりにもさわやかなのだ。ゆっくり味わうつもりが、スルッと飲み込んでしまったほど。琥珀色の液体が喉を通過したあと、口の中にふわり、味と香りが広がる。それもいつまでもあとを引かない。あとを引かないからたまらなくなる。
単にスッキリしているのとは違う。インドネシア産のコーヒーらしく、しっかりとした苦みとコクがあるのに、滑らかで飲みやすい。安物コーヒーにありがちな喉への引っかかり感がまるでない。
「さわやかですよね。良いコーヒーは喉に残らないといいますが、コピ・ルワックはまさにそう。水を選んだりすると、もっとその良さが引き立つと思います」
干してあるコピ・ルワックと同社の安部貴美子プロデューサー。
ちなみに、幻のコーヒーと言われるゆえんは、安定しない供給量にもあるようだ。現地でコーヒー豆を拾い集める「ドロップ・コレクター」が仕事に気合いを入れれば増え、面倒くさがると減るのだという。
何とものんきな話だが、こうした逸話も、コピ・ルワックを飲む時間を一段と贅沢に、ゆっくりとさせてくれる。
「自分がほしい、友達にも広げたい」逸品を
コピ・ルワックを扱うのは、『D-SELECT』のなかのインショップ(専門店)「まぼろし珈琲店」。コピ・ルワック(200g1万円)のほか、ナポレオンが晩年幽閉されていた孤島セントヘレナの農園で作られる「セントヘレナ」(200g9000円、原産国英国)、ブルーマウンテンのなかでも最高ランクに位置する「ブルーマウンテン No.1」(200g3800円、同ジャマイカ)がそろう。コーヒーのほか、紅茶や日本各地の美味名品のインショップも。
インショップのイメージは「街の喫茶店」という安部さん。ショップはまだ始まったばかりだが、
「自分がまず欲しい、そして大切な友達や家族にも広げたい、と思うような品をそろえていきたい」
とコンセプトを語る。こだわりを持つ人が集まって、語り合えるようなコミュニケーションの場にしていきたいという。
外出のおっくうな梅雨の時期は、家の中で大切な人とゆっくり過ごすのにぴったりな季節。ネットで豆知識でも仕入れながら、お湯を沸かし、コーヒーを淹れて、贅沢な時間を味わいたい。
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