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独占取材 Kの独白(フィクション)
面白いフィクション見つけました・・・・・・・苦笑
しかも最後にちゃっかり
>でも、ちきりんさんに聞いてもらってちょっと気が楽になりました。拘置所でネットは見られないかもしれないけど、ちきりんブログこれからも楽しみにしてます。
と書いてあるところが・・・・www
でもこれ、半分真実なんじゃないか、とも思っちゃいますね~・・・・・・苦笑
独占取材 Kの独白 - Chikirinの日記
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20081107
下記はネタでありフィクションであり妄想です。実話ではありません。決して信じないでください。
Kは心の奥底から安堵の息をはき出した。ようやく一息つける。これでやっと、終止符を打つことができた。このめちゃくちゃな数年間の日々に。
これ以外の“一旦停止”の方法は思いつかなかった。ようやく警察がオレを逮捕してくれた。これでオレのやるべきことは明確になった。謝罪して、罪を償い、そして出来る限りの弁済をするだけだ。そんな生活が今は余りにも幸せに思える。
Kは虚しく微笑みながら涙をこらえた。本当に、なんでもっと早く来てくれなかったんだろう。
この5年間はあまりにも惨めな時間だった。それは20年にも感じるくらいだ。実際には売れていた期間が5年以上あるんだろうが、自分の中ではそんな記憶は1年にも満たないような気がする。一瞬だけ売れていて、後はひたすら借金に追われる半生だった。
売れていた頃には無茶をやっていた。それは事実だろう。ファーストクラスを借り切ってロスに行ったとか報道されているが、10席×200万円で2000万円ほどだ。プライベートジェットで日米を往復するハリウッドセレブに比べたらかわいいもんだった。なんたって当時の通帳には100億円以上の金額が記載されていた。死ぬまでに使い切ろうと思えば、2000万円かけてアメリカに行くくらいでは全く減らないように思えたんだ。
商売道具に次々と手を出して公私混同に好き勝手をやって、と言われるけど、金と権力と才能が揃えば若い魅力的な恋人ができるのは自然なこと。それにTちゃんの場合は、どちらかといえば自分の女に曲を作ってやった、という感じであって、商品に手をつけたのとはちょっと違う。
あと、Tちゃんがおかしくなっちゃってるのが俺のせいだみたいに言われるけど、それも違う。あいつは最初から変だった。かわいいしそそる感じではあったけど、長く一緒にいようと思える女じゃなかった。俺とのことがなくてもいずれはああなる運命だったと思う。元々まともじゃないんだよ、あの娘は。
7億円の慰謝料?
あれはねえ、ひっかけられた。Tちゃんと別れてから、どれだけ女が俺にすり寄ってきたか。想像できないと思いますよ。しかも皆必死。次のTちゃんのポジションを狙ってね。俺は絶頂期だったから。金に興味のある女、権力に興味のある女、アーティストとしての野望のある女。みな押し寄せてきてた。
でも俺は当面は誰もステディな相手は作る気がなかった。面倒で。適当に楽しくやりたいな、と思ってた。そしたらいきなりあいつが脅してきた。ガキができたから結婚しろって。
まじかよ、って感じですよ。近づいてきた時はそんなん全く匂わせない。自分が他の女と同列の one of themだってことは彼女だって十分に理解してたはずだ。なのに、いきなり「責任とって」と。
相当抵抗したんだけどね。まあ、押し切られたというか。騒ぐって脅すし。あまりにもイメージが悪くなるでしょ。Tちゃんの件でさんざん悪者扱いされていて、次は元メンバーはらませてポイかい、って。ちょっとイメージ悪すぎるよね。そういうこと言う人もいたし、まあいずれにせよ長くないと思ったから籍を入れたんだ。
そしたら、もう3ヶ月後には「別れよう」ですよ。「あんたは父親としてのつとめを果たす気がない」って。そんなもん結婚する前からわかってるだろ、と。そんなもん期待して結婚したわけがない。期待してたのは別にあるわけですよ。そう慰謝料。
もう笑えますよね。女は男より一歩上手だな、ってあの時思ったね。俺はね、「俺と結婚したいんだな」と思ったんです。金も権力もある俺と結婚したいんだな、って。だからわざと妊娠までして、女ってすげえな、と。でもそれは俺の自惚れだった。
あいつは俺と結婚したいなんて思ってなかった。あいつの望みは、俺との結婚じゃなくて、俺との離婚です。結婚はそのための手段にすぎない。笑えますよね。ほんと。
7億が高すぎるって?うーん、でもやっぱり100億円の貯金があることを知ってるわけで。まあ向こうとしても“ハラを痛めて1億ってのはないだろう”と、いう思いもあったのかな。よくわかりませんが。まあ、やられましたよ。
なんで100億もあったのにこんなことになったのかって。それは俺も是非知りたいですよ。
今から振り返れば、香港進出が一番大きかった。一番大きい出費とか一番大きい失敗っていうよりね、一番大きい詐欺があれだったってことです。
小さい詐欺はいっぱいあるんですよ。「100年に一度の逸材を見つけたから投資しましょう」って、なんかよく知らない人が中学生みたいな女の子つれてくるんですよ。で、指導してやってくださいって、夜に俺のホテルに送り込んできたりね。
で、翌朝ベッドにいる俺に電話してきて「じゃあ、ボイストレーニングから始めさせますね」とか言うんだけど、その翌週から彼女のトレーニング代だの写真撮影ロケ代だのって数百万円単位の請求書が事務所にばんばん届けられるわけ。いやもうそんなのひとつひとつチェックなんかしてられないんですけどね。まあ、そういう“細かい詐欺”みたいなのはいくらでもあるんです。
「サッカーチームのスポンサーになりませんか?音楽とスポーツの融合っていうか」みたいな話してくる人とか。「ああ、スポーツエンターテイメントっておもしろそうですね。新しい分野だし」って、俺がホテルのバーかなんかで言ったのはそれだけです。
でもそれだけでいきなり「スポーツエンターテイメント事業の足がかりになるいいチームを見つけました!今年のスポンサー料1億円を○日までにこの口座に振り込んでください」っていうファックスが送られてくるんです。なんじゃそれ、って感じでしょ。当然、寄付の口利きをしたということで、俺とチームの間で謝礼を何百万も抜いてる奴がいるわけですけど、そんなのイチイチ捜してとがめるとかできないわけで。
ああ、あとこういうのもありましたね。
母校の校長とのアポがいきなり入ってて、いや~、感激です、とか言われて握手。そしたら突然俺の銅像作るって言う。その時は有名人が卒業生にいるのがうれしくて銅像作るのかなって思ってたら、後から聞いたら俺がホールかなんかの建築費を寄付してるんだって。知りませんでしたよ、そんなのって感じ。どっかの酒の席で、ああいいよって感じだったんだろうけど。
なんでそんな人に気軽にOKしちゃうんだって?っていうかですね。俺は普通に飲んでただけ。3次会で真夜中に六本木のクラブのVIPルームで女の子と楽しくやってたんです。そこに「○○さんの紹介で・・」って誰かが現れる。○○さんって誰だろ?みたいな感じなんだけど。
で、それがどこかの建築会社の社長さんで、母校にホールがないので、こんな立派なミュージシャンを輩出してる学校にホールもないと、情けないとかなんとか、そんな話をする。でもその建築屋のおっさんはあなたも同窓ですかって聞くと違うって言うわけ。意味不明でしょ?
で長々となんかね、説明するわけ。芸術が資金難でどーのこーのと。うるさいな、おっさん。早く帰れよとなるじゃないですか、こっちは。で、とりあえずじゃあ、僕がお金出すんで、今日はもうこれで、みたいなね。
いまだになんで建築会社の社長が学校への寄付と関係すんのかよくわかんないけど。そういうのが半年後には、銅像ができてどうのっていう話になってる。
香港の件もそういう日常の細かい詐欺というか搾取というか、そういうのの延長だったんです。「これからは海外ですよ」「Kサウンドは中国圏でもトップになれます」「AMRちゃんも台湾で大ブレークだし」って。
「Kさんは音楽性だけちゃんと担保してくださればいいんです。細かいことは任せてください。」って皆がそう言うんです。そんなふうにいわれたら、こっちだって音楽性だけ担保してればいいんだなって思うじゃないですか。まさか俺が資金繰りしないといけないなんて想像もしてませんでしたよ。
「香港に事務所だしますよ。上場しましょう。かなりいい投資になります」って。「ああそう。いいねえ。じゃあ、俺も一回香港行こうか。宣伝になるよね。」みたいな。そんな会話です。
正直、やられても数億円の話だと思ってました。他の投資話、詐欺話と同じレベルかと思ってたら、あれは・・・たぶん70億円くらいやられたんじゃないかな。ちょっと想像してなかったというか。ええっ?って感じでした。2億じゃなくて20億払えっていう請求書見るとね、ちょっとびびりますよね、いくら何も考えてない俺でも。20億ってどういうこと?みたいな。
でももうその時にはどうしようもない感じで。「これは払うって決められてるお金ですから」って感じだった。「払わないと訴えられます」とかも言われたかな。なんだかよくわかりませんでしたけど。“1億香港ドル”とか言われてもね、日本円でいくらかも知らないし。
あの後、中国が完全にいきづまった5年前くらいからは早かったですよね。まだ音楽の印税は年に2億くらいは入るんですけど、これ、そもそも維持費に足りてなかったと思います。
マネージャーと音作り系と合わせると雇ってるスタッフが7人くらいいて、彼らの人件費と事務所の活動費だけでも年に2億は超えるんじゃないかな。
あと今回僕とKの生活費が月800万って報道されてるけど、自宅の家賃300万と別フロアのスタジオの家賃300万、あとは事務所の電話番スタッフの人件費と維持経費、で、それくらいでしょ。僕自身はもう全然贅沢なんてしてないですよ。
なんで引っ越さなかったのかとか書いてる週刊誌があるけど、笑えますよね。そんなとこで百万円とか節約してもどうしようもないんです。ここ数年は毎月何千万借りられるかってのが勝負だった。それが私の仕事だったんです。もし自分が家賃20万円のアパートに引っ越してたら、そんなん貸してくれる人がいると思いますか?家賃300万のマンションに住み続けるのは、借金をするために一番重要な必要経費だったってことなんです。
土地とかマリブの別荘、クルーザーとかはもちろん売りましたよ。借金が払えなくなった最初の頃に“Kさんにはお世話になってる。だから私に高く引き取らせていただきたい”っていう購入希望者が、こっちは探してもないのになぜか話を聞きつけてたくさん集まってきて。金にはほんと困ってたからこっちも「ああ、ありがたいです」って感じで、さっさと売っちゃいました。
だけどあのマンション引き払って、家具や楽器まで売り払ったら、その時点でアウトだったということなんです。最低限の小道具は必要なんですよ。毎月数千万借り続けようと思うとね。
じゃあなんで早めにアウトにしなかったんだって?もっと早く自己破産すべきだろうって。詐欺の前に。
まあ、そういう意見があるのは、今ならよくわかります。
でもね、よく考えてみてください。俺の周りには俺に自己破産を勧める人はひとりもいませんでした。
ひとりも、です。
なんでかわかりますか?
俺の周りにいる人は全員俺に金を貸してるんです。会社だって1000万単位で俺に金を貸してる。そんなんで俺が自己破産したらどうなりますか?その金が戻ってこないことが確定しちゃうわけでしょ。
誰一人として俺に自己破産なんて望む人はいなかった。いやむしろ、それを希望してたのは俺くらいで、あとは皆が恐れてた。「いまKが自己破産したらあの金はどーなるんだ??」って。
今回一緒に詐欺を働いた二人も、直接的、間接的に俺に多額の金を貸してくれていた。彼らのうしろには、まあ、その、正直言って筋のよくない金の出し手もいるわけですよ。
で、彼ら(筋のよくない出し手たちね)も俺がいつ自己破産するかってんですごい警戒してて、んで、ものすごいプレッシャーをかけてくる。詐欺でもなんでもやって金を作れ、ってそんな感じでした。
臓器が安くてよかったと思いますよ。腎臓が2億で売れるなら売らされてたんじゃないかな。あんなん売っても50万でしょ。だから無事だったけど。
まあ、というわけで、とりあえずやばい筋の金だけはなんとか返そうと。借金をなくすなんて無理ですから、簡単に言えば「やばい借り手から、普通の借り手に引っ越す作業」みたいな感じですよね。“借金ロンダリング”みたいな。
今回の芦屋の方には申し訳なかったけど、ああいう方なら訴えはしても殺し屋を夜道に送ってくることはない。極端に言えば、踏み倒すならそういう人からじゃないと、やばすぎるでしょ。ってことで。
もうこれで、きれいに片がつくと思います。何年牢屋にいてもいいんです。自分が悪かったのだという気はあるんです。もちろん反省していますよ。
手続き的にどうなるのかはよく知らないけど、逮捕されている時でも自己破産できるなら、そうした方がいいんじゃないかな。迷惑をかけた方には申し訳ないけど仕方ないです。もうそれしかないし。実質的には数年前に既に破産してたはずなんです。
でも今回の芦屋の方以外でも、数百万単位で金を貸してくれた人がたくさんいる。彼らにたいしても、自分がやったことは詐欺だったよな、と思います。5億円やったから逮捕されたけど、ここ数年はずうっと同じようなことをやって、返せるメドもない金を調達し続けてきたんですから。
過去20年で俺がやってきたことっていうのは、音楽で100億円稼いだ。そのうち20億円を浪費した。それと詐欺にひっかかって100億円失った。で、今度は自分で詐欺をして5億円調達した。そこで逮捕された。そんな感じです。
逮捕されて俺の音楽の配信とかもとまるそうだから、印税も減るんでしょうね。弁済に充てられる可能性のあるのはその金だけなんで、ちょっと申し訳ないですけど。
まあそういう意味で、皆さんにお願いできるとしたら、これから年末でしょう。カラオケとか行った時に、まあ一曲くらい俺の曲歌ってもらえるといいかなって。その金が弁済に回されるんで。まあ、よろしくというか。何を勝手なことをって感じだと思いますけど。それくらいしか、お願いすることもないというか。
ほんとに、すみませんでした。情けなく思っています。結局のところ、もう一度売れるんじゃないか、そういう夢が捨てられなかった俺の責任ってことです。だから早くに決断できなかったんだろうなって。香港の件もそうです。日本でミリオンセラーって100万人ってことでしょ。でも中国なら1億人が買ってくれるかもしれない。100億円の貯金どころか1兆円の貯金になるよなって。
そんな夢というか。そういう幻想でもって自分で自分に暗示をかけて、みたいなところがありました。そういうヒットがひとつでもでたらこの悪夢のような生活も終わるんだ、もとに戻れるんだ、と思えて。いうなれば、自分で自分に詐欺をしかけてたようなもんです。
そういう幻想がもてないと、それって自分で自分の才能を見限るってことだから、やっぱり心のどこかで否定したい気持ちがあって。もう一度当たるんじゃないかって、そういうのにすがってしまった。
まあ何を言っても今更なかんじですけど。
でも、ちきりんさんに聞いてもらってちょっと気が楽になりました。拘置所でネットは見られないかもしれないけど、ちきりんブログこれからも楽しみにしてます。特に先日の“失敗から得られる経験は宝の杖”っていうエントリ。あれは希望を感じました。俺の経験もいつかどこかで、誰かの役にたつかもしれないってね。
じゃあまた。
お元気で。
K
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